小説家になろう:5分でわかる「インフィニット・デンドログラム」

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VRMMOの常識を覆す、もうひとつの現実――『インフィニット・デンドログラム』

2043年にサービス開始された完全ダイブ型オンラインゲームを舞台に、主人公レイと相棒ネメシスが繰り広げる壮大な物語です。

長編大作ゆえに、これから読み始めるとなると正直ハードルが高いですよね。

そこで今回は、第七章までのストーリーを章ごとにざっくりまとめ、さらに世界観や主要キャラクター、用語もあわせて解説。

これから読み始める方はもちろん、途中まで読んで間が空いてしまった方の復習にも最適です。

来たる展開に備えて、このおさらい記事をぜひ役立ててください。

あらすじ

2043年にサービス開始された完全ダイブ型VRMMO《インフィニット・デンドログラム》。

プレイヤーは極限まで現実に近い感覚で世界を体験でき、ゲーム内での行動が永続的に世界へ影響を与える。

大学合格を機にゲームを始めた椋鳥玲二(ゲーム内名:レイ)は、人型エンブリオ・ネメシスと出会い、様々な仲間やライバル、そして〈超級〉と呼ばれる強大な存在と関わりながら、自らの信念に従って戦いと冒険を重ねていく。

やがてそれは、現実と見まがうこの世界の深淵と、人間とAIの境界線を巡る物語へと繋がっていく。

世界観

《インフィニット・デンドログラム》は、〈マスター〉(プレイヤー)と〈ティアン〉(高度AIを持つNPC)が共に暮らす巨大な仮想世界。

ティアンは現実の人間と同等の感情と記憶を持ち、死ねば復活しない。

世界はいくつかの国家・都市で構成され、それぞれ独自の文化や法を持つ。

プレイヤーの選択や行動は歴史を変え、時に国家間戦争や都市の興亡にまで影響する。

登場人物(主要)

  • レイ(椋鳥玲二):本作主人公。大学合格を機にゲーム開始。正義感が強く、ネメシスと共に困難に立ち向かう。
  • ネメシス:レイのエンブリオ。人型の少女で武器形態に変化可能。進化によって姿と能力が変化する。
  • シュウ・スターリング(椋鳥修吾):レイの兄で、トップランカーの〈超級〉マスター。
  • マリー:情報屋の女性プレイヤー。豊富な知識と人脈を持つ。
  • ユニークキャラクター/超級:各国に存在する、ゲーム世界のバランスを左右する存在。

用語

  • エンブリオ:マスターの個性や選択に応じて成長・変化する固有存在。武器・防具・人型など形態は様々。
  • ティアン:高度AIを持つNPC。現実の人間と同等の感情や判断力を持つ。
  • 超級:圧倒的な戦闘能力や特殊能力を持つ存在。プレイヤー・ティアンを問わずその地位を持つ者がいる。
  • マスター:ゲームプレイヤーの総称。現実世界の人間。

第一部:ログイン編

序章:初めてのクエスト

大学合格を機に完全ダイブ型VRMMO《Infinite Dendrogram》へログインした椋鳥玲二――ゲーム内名レイ・スターリングは、最初の街で“この世界の重さ”に直面する。

システムは自由度だけでなく、住民=ティアンが感情と記憶をもつ実在としてふるまい、死は不可逆——“やり直し”がきかない。

兄シュウとの合流を目指す途中、ティアンの女性リリアーナから「妹ミリアーヌを探して」と救難を託される。

ゲームだから後回し——そんな発想は、彼女の切羽詰まった表情の前で砕けた。

シュウは「イベントを後回しにすれば人死にが出ることもある」と釘を刺し、二人は果樹園へ。

情報屋マリーの助言で夜間の動線を割り出し、レイは初めて“守るための判断”を積み上げる。

戦闘は拙い。ジョブも未整備、エンブリオも未孵化。

だが、恐怖を抱えたまま一歩を踏み出す。

その結果として彼は理解する——《デンドログラム》は「世界」だ。

クエストの裏には、泣き、怒り、願う生活がある。

だからこそ選択には責任が伴う。

レイは“次も助ける側でいたい”という気持ちを自覚し、兄とともに初陣を終える。

物語は、ここから彼自身の倫理と成長を賭けた長い冒険へと進み出す。

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この記事を書いた人

「小説家になろう」歴10年、これまでに読破した作品は200タイトル以上。少年漫画から青年漫画、ラブコメ、ギャグまで幅広く手を伸ばし、ジャンルの垣根なく楽しむ雑食系エンタメファン。毎月4本は映画館で鑑賞するほどの映画好きで、特にポケモンとワンピースへの愛は筋金入り。大人になっても心がワクワクする――そんなエンタメ作品を皆さんにお届けします。