5分でわかるミッション:インポッシブルシリーズ完全版|全8作を一気に振り返り
1996年に第1作が公開されて以来、世界中を魅了し続けるスパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。トム・クルーズ演じるIMFエージェント、イーサン・ハントが“不可能な任務”に挑み続ける物語は、数々の伝説的アクションと予想を裏切る展開で観客を虜にしてきました。この記事では、最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』を含む全8作品をざっくり解説。シリーズの予習にも、見た後の「あれなんだったの?」の復習にも役立てば嬉しいです。
第1作:ミッション:インポッシブル(1996)

物語の舞台は、米国の極秘諜報組織「IMF(Impossible Mission Force)」。精鋭エージェントたちは、世界各地で危険な任務を遂行し、政府はその存在を公式には認めない。主人公イーサン・ハントは、その中でも若くして実力を買われた優秀なエージェントだ。ある日、東欧プラハで「NOCリスト」と呼ばれる、IMF全潜入工作員の正体が記された極秘データを盗もうとする組織を阻止する任務が下される。
しかし作戦は開始早々に破綻。仲間たちは次々と殺され、現場は大混乱に陥る。生き残ったのはイーサンただ一人。さらに上層部からは「仲間を売った内通者」として疑われ、彼は逃亡者となってしまう。組織の支援も受けられない中、イーサンは自らの潔白を証明し、真犯人を突き止めるため独自に行動を開始する。

彼は、唯一生き残った仲間クレアと接触し、さらに腕利きのハッカーであるルーサー・スティッケル、冷静沈着な工作員クリーガーをスカウト。即席のチームを組み、CIA本部からNOCリストを盗み出すという不可能な任務に挑むことになる。この潜入作戦こそ、シリーズ屈指の名場面「ワイヤーダウン」だ。高層ビルのセキュリティルームに天井からワイヤーで吊られ、床に一切触れず、汗一滴落とせない極限状態でのデータ奪取シーンは、映画史に残るスリルを生み出した。

やがて真犯人が、死んだはずの上官ジム・フェルプスであることが判明。彼は巨額の利益と引き換えにIMFを裏切り、仲間を犠牲にしていたのだ。イーサンは高速列車上でフェルプスを追い詰め、最後はヘリコプターと列車の壮絶なチェイスで決着をつける。NOCリストは無事回収され、イーサンの潔白も証明。再びIMFのエージェントとして復帰した彼は、次なる危険な任務へ向かう。


第8作目「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」への伏線もあり!シリーズ1作目から完成度の高い作品でした。