なろう小説レビューvol.3「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」

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フォーゲル大陸にあるアードラシア帝国。

強大な軍事力と広大な領土を保有するこの帝国では、帝位を巡って争いが起きていた。

皇太子が決まらず、皇帝の子供たちがあの手この手で勢力拡大を狙っている中にあって、絶対に皇帝にはならないだろうと評される皇子がいた。

第七皇子、アルノルト・レークス・アードラー。双子の弟にすべてを持っていかれた出涸らし皇子と揶揄される少年だ。

無能で無気力。毎日遊び惚ける放蕩皇子であるアルノルトだが、裏では大陸に五人しかいないSS級冒険者・シルバーという顔を持っていた。

そんなアルノルトだが、激しさを増す帝位争いを見てある決意をする。

「死ぬのは嫌だし、弟を皇帝にするかぁ……」と。

これは皇帝の地位なんてさらさら興味のない皇子のハチャメチャな暗躍話である。

https://ncode.syosetu.com/n2377fh/

『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い』

──表では無能、裏では最強。皇子の名を捨て、弟の未来を切り拓く。

タンバさんによる話題作

『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~』

タイトル、長いです。でも、この一文にすべてが詰まってるんです。

普段なら「長いタイトルだな」とスルーしてしまう方も、ぜひ一度足を止めてみてください。

この物語、読めば止まりません。

見せかけの“無能”の裏に隠された“最強”の実力と、策略渦巻く帝位争いのスリル、そして兄弟の熱い絆が心をつかんで離さないんです。

それでは、本作の魅力をじっくり紹介していきましょう!


物語のはじまり:隠された最強皇子

舞台は強国・アードラシア帝国。

次期皇帝の座をめぐって熾烈な争いが繰り広げられる中、第7皇子アルノルトは“出涸らし”と呼ばれる冷遇された存在。

双子の弟・レオナルトにすべてを持っていかれたと思われ、無能で無気力、やる気ゼロの駄目王子。――そう、世間では思われています。

しかし、その実態はまったくの逆。

彼は裏で“最強のSS級冒険者・シルバー”として名を馳せる、隠された天才。

騒がしい帝位争いに関わる気はない。ただ――

「死にたくない」

だから、弟を皇帝にするため、自ら暗躍を始める――。

表と裏、二つの顔を使い分けながら繰り広げられる、異色の皇位継承バトルが幕を開けます。


注目ポイント①:ヒロイン・エルナと“正体不明”の関係性

登場するのは“勇爵家”の令嬢・エルナ。勇者の血を引き、帝国近衛騎士団隊長を務める才色兼備の超実力者です。

そして彼女は、アルノルト&レオナルト兄弟の幼なじみ。

…なのですが、彼女はアルノルトが“シルバー”であることを知りません。

アルノルトも、その事実をなかなか明かさない(笑)

だからこそ、

シルバーとして接する時と、アルノルトとして会話する時で、エルナの反応が微妙に違ってくるのが面白い。

少しずつ深まっていく“気づかない絆”にも注目です。


注目ポイント②:まっすぐすぎる弟・レオナルト

双子の弟・レオナルトは、文武両道・人格者・好青年。

皇帝候補としても申し分のない“完璧すぎる男”ですが、

その優しさゆえに、兄・アルノルトは「お前は甘すぎる」と危惧します。

しかしレオナルトは言います。

「手が届く範囲だけでも救いたい。それが、上に立つ者としての覚悟なんだ」

このセリフ、胸に刺さります。

それを聞いた兄は決意する。

「ならば、その手が届く範囲を広げてやる。それが俺の役目だ」

血のつながりだけではない、信念と信頼で結ばれた兄弟。

この二人がそれぞれの強さを信じて突き進む姿に、きっと胸が熱くなります。


注目ポイント③:皇族たちの個性と策謀

アルノルトは第7皇子、弟レオナルトは第8皇子。

当然、上には兄姉たちがわんさかいます(下にもいます)。

それぞれに野望や信念、家庭の事情があって、誰もが“背景のあるキャラ”。

序盤から退場する者もいますが、その生き様ひとつひとつが物語に深みを与えます。

単なる“駒”ではない、彼ら彼女らの動きも物語の大きな推進力になっています。


注目ポイント④:Sランクなんて生ぬるい、SS級冒険者の世界

シルバーことアルノルトは、最高位ランクのSS級冒険者

でももちろん、彼一人だけじゃない。

とんでもないスキルや強さを持った猛者たちが続々登場します。

彼らの個性もまた超濃厚で、読者の記憶に残るキャラばかり。

そのキャラ同士がバチバチにぶつかるバトルシーンも見応え抜群。

「ただ強い」だけじゃ終わらない。人間味やユーモアも感じさせる、魅力的な“最強たち”の群像劇も大きな見どころです。


おわりに

いかがでしたでしょうか?

本作『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い』は、

兄弟の絆と策略、そして“最強”の真価を描いた、異色の王道ファンタジーです。

一見すると軽快なタイトルに見えるかもしれませんが、中身は骨太で、読み進めるほどに物語の奥深さに引き込まれます。

ヒロインの活躍も熱く、胸を打つ場面が随所に登場。

そして何より、こんな面白い物語が無料で公開されているという奇跡!

日常のちょっとした隙間時間に、非日常のドラマを味わってみませんか?

一人でも多くの方に、この素晴らしい作品の魅力が届きますように。

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この記事を書いた人

「小説家になろう」歴10年、これまでに読破した作品は200タイトル以上。少年漫画から青年漫画、ラブコメ、ギャグまで幅広く手を伸ばし、ジャンルの垣根なく楽しむ雑食系エンタメファン。毎月4本は映画館で鑑賞するほどの映画好きで、特にポケモンとワンピースへの愛は筋金入り。大人になっても心がワクワクする――そんなエンタメ作品を皆さんにお届けします。