勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することになる。クラスの中でも最底辺に位置する主人公は、よりにもよって蜘蛛の魔物として生まれ変わってしまう。ただ、異常な程に強い精神力で現状を受け止め、割とあっさり順応してしまう。これは蜘蛛の魔物になってしまった主人公が、なんやかんやサバイバルして生きていく物語である。 なんか書籍発売してるらしいですよ。
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『蜘蛛ですが、なにか?』
──転生したら、まさかの蜘蛛でした。まずは、生き延び用と思いますけど、なにか?
馬場翁さんによる異色の異世界転生ファンタジー『蜘蛛ですが、なにか?』
本作は小説投稿サイトから書籍化され、コミカライズ、そしてアニメ化まで果たした大人気シリーズ。
今回ご紹介するのは、書籍版です。表紙からすでにインパクト大の本作、実はビジュアルにも深い意味が隠されています。笑
タイトル通りのゆるさと、異世界転生らしい過酷さ、そして誰も予想しなかった展開が三位一体となった本作は、一度読み始めると止まらなくなる魅力で溢れています。
それでは、『蜘蛛ですが、なにか?』の概要と注目ポイントを一緒に見ていきましょう!
物語の概要
ある日、突然クラスごと異世界に転生することになった主人公。
目覚めた彼女は――まさかの“蜘蛛”になっていた!
転生先は、魔物だらけの超危険な洞窟。
周囲はすぐに殺し合いが始まるような地獄のような環境で、当然ながら甘えも逃げ場もありません。
それでもこの“元女子高生”の蜘蛛ちゃん(仮)は、状況を受け入れ、己のスキルを駆使してサバイブ開始!
「まずは生き延びる。それから、洞窟を出る」――
一方で、地上では魔王と勇者、王族、そして神々までもが絡む壮大な戦争と陰謀がうごめいていて……
地上と地底。
繋がっていないようで、どこかで交差していく、ふたつの視点が描く壮大な転生ファンタジーです。
注目ポイント①:地獄の洞窟サバイバル
主人公の蜘蛛ちゃん、なかなか洞窟から出てきません。
というか、出られません。
この洞窟がとんでもなく危険地帯。進めば進むほどヤバい魔物が出現し、生き延びるのがやっとという超ハードモード。
でも、読者としてはそれがむしろ快感。
危機を乗り越えるたびに成長し、少しずつ強くなっていく姿に、つい応援したくなってしまうんです。
そして地上ではまったく別のストーリーが進行。
「これ、ほんとに同じ作品!?」と思うほどトーンが違うのに、読んでいくうちにピースがはまっていく感覚がたまりません。
注目ポイント②:クセになる主人公の語り口
主人公は、終始テンション高めの“自分語り系”。
ノリと勢いで突っ走るかと思えば、驚くほど冷静に状況を分析したり、戦略を立てたりもする。
このギャップが絶妙。
ギャグセンスも抜群で、思わずクスッと笑ってしまうセリフの連発。
でも気付けば、そんなセリフの奥にある“狂気”や“孤独”にゾクリとさせられる場面も……。
一見ふざけているようで、芯が通っている。
そんな彼女の語りが、本作の世界観をグッと引き締めてくれます。
注目ポイント③:蜘蛛なのに、強い。いや、蜘蛛だからこそ強い。
“スパイダー”というと某ヒーローを連想しますが、実はリアルの蜘蛛ってめちゃくちゃハイスペック。
壁を這い、糸を操り、鋭い感覚と毒まで持っている。
それに“レベル”と“スキル”というゲーム的な成長要素が加わるんだから、強くならないわけがない!
最初は弱々しい存在だった彼女が、次第に“異常に強くなっていく”過程がとにかく熱い。
でも、それだけじゃありません。
この世界にはもっとヤバい存在がいるんです……。
注目ポイント④:名前がない、でも個性は爆発してる
紹介文を読んで「そういえば主人公の名前、聞いてないな?」と思った方、正解です。
実は、彼女には名前がないんです。
名乗ることもなければ、誰かから名前を呼ばれることもない。
でも、それが逆に“存在感”を際立たせています。
無名なのに、こんなにも印象に残る主人公はなかなかいません。
注目ポイント⑤:「蜘蛛ですが、なにか?」
はい、このタイトルこそがすべて。
蜘蛛に転生した。けど、メンタルもフィジカルも強い。
理不尽な世界でも、どんな困難でも、彼女はこう言い放つんです。
「蜘蛛ですが、なにか?」
このセリフにすべてが詰まってる。
タイトルがそのまま、彼女の生き様になっているんです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
異世界×転生×サバイバル×進化×多視点×神展開。
要素だけでも大渋滞ですが、それを見事にまとめ上げたのがこの『蜘蛛ですが、なにか?』です。
テンポの良さと戦略性、ユーモアとスリル、そして丁寧に練り上げられたストーリー構成。
気づけば寝不足必至、読み進める手が止まらない!
しかもこのクオリティが、無料で公開されているという事実。
一人でも多くの読者に、この“最強蜘蛛”の物語が届きますように。
そして次のページをめくるその時――あなたも、こうつぶやいているかもしれません。
「蜘蛛ですが、なにか?」