至高の小説紹介「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い

タンバさんの作品『最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~』

タイトルが長いとスルーしてしまう病のあなた、ちょっと立ち止まってもらえませんか。
名は体を表すをまさに体現している本作品、読み進める手が止まらなくなります。
無能に見せかけている、有能な逸材ってキャラとしては非常にかっこいいのですが、いざ描くとなると、とても難しいと思うんです。本作の主人公は、表舞台に上がるタイミングを見計らい自分の存在を最強のカードとして温存しているんです。
天才キャラを作り上げるためには、作者様はそれ以上の才を必要とされるわけですが、素晴らしい構成力と発想力だと思います。伏線の回収から、ストーリーの盛り上げ方まで本当にクオリティが高い作品となっています。
それでは、一押し作品「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~」の概要と注目ポイントを紹介していきたいと思います!

概要

強国アードラシア帝国では、次期皇帝の座をかけて争いが起きていた。
第7皇子のアルノルトは双子の弟にすべてを持っていかれた出涸らし皇子と呼ばれていた。

無能で無気力な駄目王子のアルノルトだが、大陸有数の実力を持つ最強の冒険者シルバーという隠された一面を持っていた。

激化する帝位争いの中、不穏な動きを感じ取るアルノルト。

支え合い、競い合う兄弟の絆を描いた冒険ファンタジー。
兄弟の生き残る道は、ただ一つ。

「弟を皇帝にする」

注目ポイントその1「勇爵家」

勇者ではありません。勇者の末裔の血筋が登場します。
ただ、当代の勇爵の娘であるエルナはまさに最強の勇者。桜色の髪と翡翠の瞳を持つ彼女は近衛騎士団の隊長職に就いています。

彼女は、皇子である兄アルノルトと弟レオナルトの幼馴染です。

しかし、アルノルトが最強の冒険者だとは知りません。アルノルトもなかなか打ち明けようとしないのです。笑
シルバーとして対話する場面、アルノルトとして対話する場面。それぞれでエルナは違った反応を示しながらも、どこか馬が合うように思います。
そんな二人のやり取りは要注目です。

注目ポイントその2「弟レオナルト」

何せ兄のすべてを持って行ったと思われていますからね。相当優秀です。
(結果的には兄も超優秀なので兄弟そろってハイスペックですが笑)
真っすぐで誠実で、優しい心を持つ弟を兄のアルノルトは優しすぎると言います。
人の上に立つ者は常に決断を求められる、時には厳しい選択を求められることもあるのだと。
しかし、レオナルトは自分の手が届く限りの範囲は救いたいと、それが自分が上に立つ覚悟だと力強く宣言します。兄は弟の揺るぎない信念を感じ取るとともに、ならば、その手の届く範囲を自分の力で広げてやろうではないか、と心に決めます。
なんて素敵な兄弟愛なんでしょうか。なんて頼もしい兄なんでしょうか。

信念を持って突き進む人の周りには優秀な人材が集まりますよね。
それが二人もいるわけですから、頼もしい人材が集まってきます。
この展開、ワクワクしませんか?笑

注目ポイントその3「兄弟姉妹」

主人公のアルノルトは、第7皇子ですからね。弟のレオナルトは第8皇子で、その上には皇子と皇女合わせて6人いるわけです。(レオナルトの下にもいますが)中には物語がスタートした時点で脱落してしまっている人物もいるのですが、個性豊かなキャラクターが登場します。それぞれに思惑があって、それぞれに人生があります。
彼らの見せ場にも要注目です。

注目ポイントその4「SS級冒険者」

いわゆる冒険者ランクです。Sが上になった文化の起源ってどこなんでしょうね。
(SuperとかSpecialとかSupremeなんてのもあるみたいですね)
アルノルトならぬシルバーもこのランクにいるわけですが、もちろん一人だけではありません。一癖も二癖もあるキャラクターが登場します。
こういった大物たちってとがらせて物語の起点になったりするわけですが、このとがり具合、めちゃめちゃ読者に刺さります。笑 みなさんいいキャラしてます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
本記事の最後まで辿り着かずに、早速読みにいかれた方もいらっしゃるでしょうか笑
とにかくこのレベルの小説が無料で公開されているんです!

兄弟の絆が熱く胸に響く本作は、日常ではなかなか味わえないものだと思います。
ヒロインもレオナルトのに負けず劣らず活躍しますのでぜひ読んでいただきたいです。

一人でも多くの方にこんなにも素敵な小説があることをお伝えできればと思います。