マンガ:5分でわかる「進撃の巨人」

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5分でわかる進撃の巨人|第6章:シガンシナ区決戦編

すべては、ここに繋がっていた。

故郷・シガンシナ区、あの日巨人に壊された街。

エレンたち調査兵団は、失われた“始まりの場所”へ、仲間たちと共に帰ってくる。

だが彼らを迎え撃つのは、あまりに強大な敵だった。

ベルトルト(超大型)、ライナー(鎧)、ジーク(獣)――

“マーレの戦士”たちが総出で待ち構えていたのだ。

壁の中と外、希望と絶望のすべてをかけた総力戦が始まる。

この戦いは、単なるバトルではない。

兵団全体の命をかけた作戦と覚悟の連鎖だ。

序盤、アルミンの策でライナーを一度仕留めるも、鎧の巨人はしぶとく再生。

さらにジークの“投石”によって、調査兵団は壊滅的な打撃を受ける。

そんな中、エルヴィンは自らを“囮”とする決断を下す。

新兵たちに「死に急げ」と言い放ち、獣の巨人に特攻する姿は、

まさに“英雄”と呼ぶにふさわしいものだった。

「夢を諦めて、死んでくれ」

そのセリフには、重すぎる覚悟と責任が詰まっている。

そしてその“犠牲”のもと、リヴァイが獣の巨人にたどり着き、

これまでで最も凄まじい戦闘描写が展開される。

まさに“神速”。

立体機動の集大成とも言えるリヴァイの戦いは、

読者も息を飲むレベルのカタルシスに包まれる。

一方、超大型との戦いで満身創痍になったエレンたちは、

アルミンの“自爆覚悟”の策略に賭ける。

「エレンは、あそこにいるんだ!」

体を焼かれながらも最後まで諦めなかったアルミン。

彼の命を代償にして、ついに超大型は撃破される――。

そしてここで訪れる、最大の“選択”。

重体のエルヴィンとアルミン、

どちらに“巨人の注射”を使って命を繋ぐか。

リヴァイ、エレン、ミカサ、それぞれが泣き叫ぶ中で、

最終的にリヴァイが選んだのは――アルミンだった。

その判断は正しかったのか。

誰も正解がわからない、痛すぎる“選択”。

こうして戦いが終わり、エレンたちはついに父の残した“地下室”へと辿り着く。

そこにあったのは――「世界の真実」。

グリシャの手記により語られる、“壁の外”の存在。

エルディア人、マーレ帝国、九つの巨人、そして“始祖ユミル”の呪い。

人類の敵は“巨人”ではなかった。

本当の敵は――“世界”だった。

壁の中にあった希望は、壁の外の“地獄”によって砕かれてしまう。

エレンの目に宿る光は、この頃から変わり始める。

もはや、ただの復讐者ではない。

もっと冷たく、もっと遠くを見ている眼差しになっていく。

この章の終わりは、進撃の巨人という物語が

“狭い壁の中のサバイバル”から

“世界規模の戦争”へとスケールアップする瞬間だ。

すべてがひっくり返る。

味方だった者が敵になり、敵だった者が哀しく見えてくる。

次回、「第7章:マーレ編」では、物語はついに“海の向こう”へ。

エレンがたどり着いた“自由のその先”で、世界はさらに深く血に染まっていく。

それでは「5分でわかる進撃の巨人|第7章:マーレ編」をお届けします。

この章では、これまで“敵”として描かれていた存在の視点に物語が切り替わり、エレンという主人公すら“絶対の味方”ではなくなっていく。

読者にとっての価値観が大きく揺さぶられる、シリーズ中でも特に重厚で複雑な章です。

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この記事を書いた人

「小説家になろう」歴10年、これまでに読破した作品は200タイトル以上。少年漫画から青年漫画、ラブコメ、ギャグまで幅広く手を伸ばし、ジャンルの垣根なく楽しむ雑食系エンタメファン。毎月4本は映画館で鑑賞するほどの映画好きで、特にポケモンとワンピースへの愛は筋金入り。大人になっても心がワクワクする――そんなエンタメ作品を皆さんにお届けします。