マンガ:5分でわかる「進撃の巨人」

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5分でわかる進撃の巨人|第9章:最終決戦と新しい世界編

空から降下する連合部隊。

地鳴らしにより崩壊していく世界を前に、

エレンを止めるべく、かつての仲間たちは“最後の戦場”へ向かう。

巨大化したエレンの背骨のような巨体。

その上で繰り広げられる、異様な空中戦。

かつての“対巨人戦”とはまったく違う、スケールも構図も異常なバトルが展開される。

しかし、ここで描かれるのはただの“戦い”ではない。

これは“対話”の物語だ。

なぜエレンはそこまでして世界を滅ぼそうとしたのか。

その理由を、アルミンは、ミカサは、必死に知ろうとする。

そして彼らは、始祖ユミルの記憶の空間――

“道”の世界で、エレンの本当の想いと向き合う。

エレンは全てを“未来視”していた。

誰が死に、誰が生き残り、どこまで滅びるか。

それすらも見たうえで、「自由」を選んだ。

「俺は、お前らに…俺を止めてほしかった」

そう、これは自己犠牲でも、破壊衝動でもない。

彼は“悪魔”の役を背負うことで、

“世界の敵”という共通の敵を作り、

人類をひとつにまとめようとしていた。

あまりに歪で、

あまりに切なくて、

それでも、確かに“エレンの選択”だった。

そして――

ミカサは、その手で、エレンの首に刃を振るう。

涙を流しながら、愛した人を終わらせる。

それは“ヒロイン”としてではなく、

“ひとりの人間”としての彼女の選択だった。

始祖ユミルもまた、それを見届けて涙を流す。

2000年の時を経て、呪いの連鎖は、ようやく終わる。

地鳴らしは止まり、巨人の力は世界から消える。

だが、すべてが丸く収まったわけではない。

世界中の国々は、パラディ島をいまだに“脅威”と見なしている。

和平交渉など簡単に進むはずもなく、

エレンが遺した“自由”の形は、不確かな未来へ託される。

ミカサは、静かにエレンの墓を見守りながら、日常へと戻る。

かつて共に歩いた時間を胸に抱きながら。

アルミンは“英雄”として世界と向き合い、

ヒストリアは新たな命を抱き、

リヴァイは傷だらけの身体で、生き残った仲間たちを想う。

物語は、すべてのキャラに“その後”を描くことで、

進撃の巨人という旅路を“終わらせる”のではなく、“続けていく”。

進撃の巨人とは、何だったのか。

巨人との戦い?

人類の自由?

少年の復讐?

それらをすべて飲み込んで、こう言える。

これは「生きるとは何か」を問う、

壮絶な希望と絶望の物語だった。

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この記事を書いた人

「小説家になろう」歴10年、これまでに読破した作品は200タイトル以上。少年漫画から青年漫画、ラブコメ、ギャグまで幅広く手を伸ばし、ジャンルの垣根なく楽しむ雑食系エンタメファン。毎月4本は映画館で鑑賞するほどの映画好きで、特にポケモンとワンピースへの愛は筋金入り。大人になっても心がワクワクする――そんなエンタメ作品を皆さんにお届けします。