映画:5分でわかる「ヒックとドラゴン」

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5分でわかるヒックとドラゴンシリーズ全3作|ヒックとトゥースの出会いと別れ、そして再会まで

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン」

「ヒックとドラゴン」シリーズは、バイキングの少年ヒックと、相棒のドラゴン・トゥースの出会いから別れ、そして再会までを描いた感動の3部作。迫力満点の空中戦、美しい映像、人とドラゴンの絆を描いた物語は世界中で愛されています。この記事では、全3作のストーリーを映画の名場面や背景解説も交えつつ、1本にまとめて振り返ります。

さらに本作は実写化映画の公開も予定されており、その予習・復習にも最適。観る前の予習にも、観た後の振り返りにも役立ててもらえたら嬉しいです。

第1作:ヒックとドラゴン(How to Train Your Dragon)

物語の舞台は北の海に浮かぶバイキングの島・バーク。

この島では、古くからドラゴンが村を襲うことが日常であり、戦士たちはその脅威に立ち向かってきた。少年ヒックは村長ストイックの一人息子。しかし、体は小さく非力で、村人からは「戦士には向かない」と見られていた。それでも彼には好奇心と発明の才能があり、ドラゴンを倒す新しい道具の開発に没頭していた。

ある夜、村がドラゴンの襲撃を受ける中、ヒックは自作の発射装置で伝説の“ナイト・フューリー”を撃ち落とす。誰もその姿を見たことがない最速のドラゴンを仕留めたはずだったが、森で見つけたそのドラゴンは重傷を負っており、ヒックはとどめを刺すことができなかった。縄を解かれたドラゴンは逃げ出し、その後、片方の尾びれを失って飛べなくなってしまう。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン」

ヒックはそのドラゴンに「トゥースレス(愛称:トゥース)」と名付け、秘密裏に世話を始める。魚を与え、少しずつ距離を縮め、やがて互いに信頼関係が芽生える。トゥースに特製の義尾びれを取り付け、自ら操縦しながら空を飛ぶ喜びを共有する日々は、ヒックにとってかけがえのない時間となった。

やがて戦士になるための試練の場で、ヒックは他の若者たちとは違い、ドラゴンを傷つけずに制する方法を披露する。しかしそれは村人たちには「戦わない弱さ」と映り、父との間にも亀裂が走る。さらにトゥースの存在が露見し、ストイックは彼を利用してドラゴンの巣を攻める決意を固める。

しかし、そこには全てのドラゴンを支配する巨大な“レッド・デス”が待ち受けていた。作戦は失敗し、仲間たちが危機に陥る中、ヒックとトゥースは力を合わせてレッド・デスを撃破。激しい戦いの末、ヒックは片足を失い、トゥースも尾びれを傷つけたが、二人は互いを支え合い、空を舞うパートナーとなった。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン」

こうして、バーク島には人間とドラゴンが共存する新たな時代が訪れる。

第2作:ヒックとドラゴン2(How to Train Your Dragon 2)

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン2」

前作から5年後。バーク島はすっかりドラゴンとの共存が進み、ドラゴンレースという新しい娯楽まで誕生していた。ヒックは相棒のトゥースと共に空を駆け、地図にない島々を探索していたが、村長である父からは「そろそろ後継者としての責任を考えろ」と言われ、進むべき道に迷っていた。

そんなある日、ヒックは氷に覆われた島を発見。そこで彼は謎のドラゴンライダーと遭遇する。仮面を外したその人物は、幼い頃に姿を消した母ヴァルカだった。ヴァルカはドラゴンを人間の手から守るため、長年彼らと共に暮らしてきたのだ。母との再会はヒックにとって驚きと喜びだったが、平穏は長く続かない。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン2」

ドラゴンを支配する武将ドラゴが大軍を率いて襲来。彼は“アルファ”と呼ばれる巨大なドラゴンを操り、他のドラゴンを洗脳する力を持っていた。ヒックは交渉で争いを避けようとするが、ドラゴは冷酷で、村への攻撃を開始する。混乱の中、ストイックは息子をかばって命を落とす。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン2」

父を失った悲しみと怒りの中で、ヒックは村長としての覚悟を決める。トゥースは一時ドラゴに操られてしまうが、ヒックの声が彼を目覚めさせる。二人は力を合わせてアルファに挑み、ついにはトゥースが新たなアルファとして群れを解放。バークは再び平和を取り戻し、ヒックは正式に村長となった。

第3作:ヒックとドラゴン 聖地への冒険(The Hidden World)

2作目から1年後。バーク島では人とドラゴンが共存していたが、その数は増えすぎ、島は限界に達していた。そんな中、白い雌のナイト・フューリー“ライト・フューリー”が現れ、トゥースは彼女に惹かれる。だが彼女は人間を警戒し、すぐに姿を消してしまう。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」

同時に、ナイト・フューリーを絶滅寸前まで追い詰めた凄腕のドラゴンハンター、グリメルが現れる。彼はライト・フューリーを囮にトゥースを捕らえようとし、バークは危機に陥る。ヒックは全てのドラゴンを安全な「聖地(ヒドゥン・ワールド)」へ避難させることを決意する。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」

旅の中で、トゥースはライト・フューリーと絆を深め、空を自在に飛ぶ力を取り戻す。一方でヒックは、「トゥースには人間の世界を離れて生きる未来がある」と悟っていく。最終決戦では知恵と仲間の連携でグリメルを打ち破るが、その後、ヒックはトゥースとライト・フューリーを聖地へ送り出すことを選ぶ。

©︎Dream Works「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」

時は流れ、大人になったヒックは妻アスティと子どもを連れて聖地を訪れる。そこで彼は成長したトゥース一家と再会し、再び空へと飛び立つ。離れていても絆は消えず、空の向こうで二人の冒険は続いていくのだった。

まとめ

「ヒックとドラゴン」シリーズは、単なる冒険活劇ではなく、“出会い”“成長”“別れ”という人生の節目を描いた作品。美しい映像と迫力の空中アクション、そして手放すことの強さを描くラストは、多くの観客の胸を打ちました。3作を通じて変わらないのは、ヒックとトゥースの深い絆。その物語は、観るたびに新しい感情を呼び起こしてくれますね。

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この記事を書いた人

「小説家になろう」歴10年、これまでに読破した作品は200タイトル以上。少年漫画から青年漫画、ラブコメ、ギャグまで幅広く手を伸ばし、ジャンルの垣根なく楽しむ雑食系エンタメファン。毎月4本は映画館で鑑賞するほどの映画好きで、特にポケモンとワンピースへの愛は筋金入り。大人になっても心がワクワクする――そんなエンタメ作品を皆さんにお届けします。