第2作:ミッション:インポッシブル2(2000)

プラハでの事件からしばらく後、イーサン・ハントはIMFのエースとして新たな任務に就いていた。今回の任務は、生物兵器「キメラ」とその抗体「ベレロフォン」を回収すること。この兵器は感染からわずか20時間で死に至らしめる恐怖のウイルスで、もしテロリストの手に渡れば甚大な被害をもたらす。IMFはこれを奪った元エージェント、ショーン・アンブローズの行方を追っていた。

任務の鍵を握るのは、アンブローズの元恋人で腕利きの怪盗ナイア・ホール。イーサンは彼女をチームに加え、アンブローズの信頼を取り戻させることで内部情報を引き出そうとする。やがてアンブローズの計画が明らかになる。彼は製薬会社と結託し、キメラをばらまいて莫大な利益を得ようとしていたのだ。

ナイアは自らの命を賭け、キメラに感染して時間稼ぎを図る。タイムリミットが迫る中、イーサンはオーストラリア・シドニーでアンブローズの拠点に潜入。壮絶なバイクチェイスと肉弾戦の末、アンブローズを倒し、ベレロフォンでナイアの命を救うことに成功する。任務は完了するが、イーサンとナイアはそれぞれの道を選び、別れを迎える。


第2作のハイライトは、ナイアが潜入任務中に競馬場でイーサンと接触するシーン。観客のざわめきと緊張感が交錯する中、視線を交わす二人の駆け引きが、まさに手に汗握る名場面でした。