第4作:ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)

イーサン・ハントはロシアの刑務所に収監されていたが、ルーサーの指揮するIMFチームによって脱出。すぐさま新たな任務が下る。モスクワのクレムリンに潜入し、核兵器の発射コードを盗んだ正体不明の人物「コバルト」の正体を突き止めること。しかし作戦中に爆破事件が発生し、IMFがテロの犯人として国際的に非難を浴びる。アメリカ政府はIMFの存在を否定する“ゴースト・プロトコル”を発動し、イーサンたちは公式な支援を一切受けられないまま逃亡者として任務を遂行することになる。

仲間は現場経験の浅い分析官ブランド、狙撃の名手ジェーン、ハッカーのベンジー。手がかりを追ってドバイへ飛び、ブルジュ・ハリファの外壁をグローブでよじ登るという常識外れの潜入を実行。強風と時間制限の中で行われたこのシーンはシリーズ屈指の名場面となった。

追跡の末、黒幕コバルトの正体はカート・ヘンドリクスという核戦略家で、世界規模の核戦争によって人類を“進化”させるという狂信的な計画を持っていた。彼はムンバイの自動化された衛星システムからミサイルを発射、迎撃までの残り時間はわずか。イーサンは車両を駆使しながら制御室に飛び込み、発射装置を停止。世界は間一髪で救われる。
任務後、ルーサーと再会したイーサンはジュリアの無事を確認。表向きは離れたままだが、彼女を守るための選択だったことが示される。

愛するジュリアを遠くから見守る道を選んだイーサン。その決断には、愛する人を守り抜く強さと、IMFとして生きる覚悟が滲んでいて胸を打たれます。そして圧巻なのが、世界一高いブルジュ・ハリファを登るあの名シーン。なんとトム・クルーズ本人がノースタントで挑んでおり、この作品を境に、彼は自らの体で数々の伝説的スタントを刻み続けることになります。