水埜 アテルイさんの作品『毒舌少女のために帰宅部辞めました』
こちらの作品「小説家になろう」のレビュー数でも上位にくる恋愛<現実>ジャンルの最高峰です。レビュー数は良い作品と出会うための指標になるので、検索をするときにレビュー数の多い順で表示することをおススメします。
さて、この作品よくある学園ラブコメディではありません。まさに恋愛小説。恋して愛する小説なんです。笑 主に高校時代のストーリーが中心となりますが、卒業後も描かれており、本作の重要な局面となります。ページをめくる手が止まらなくなります。
続きを知りたい!けど、知りたくない!笑
読者の皆様の心をつかんで離さない、そんな作品だと思います。
それでは、一押し作品「毒舌少女のために帰宅部辞めました」の概要と注目ポイントを紹介していきたいと思います!
注目ポイントその1「罵倒とジョーク」
主人公二人の掛け合いがまあ面白い。こんなにも小気味いいテンポでクスッと笑えるような会話を描けるのは作者様の素晴らしい表現力の賜物だと思います。
アリナの罵倒ってなかなか的を得ていて、突き刺さりそうな感じがするのですが、彗はそれらをひらひらとかわします。ワードセンスがあるんですよ。頭もいいからうまく返せる。さすが地上最強部活動・帰宅部ですね。
また、アリナの圧倒的に寄せ付けない感じの罵倒からだんだん変化していく様子も要チェックです!
注目ポイントその2「助演女優賞」
助演女優賞を差し上げたい。そんなキャラクターが登場します。
恋愛ものには往々にして名脇役が登場するかと思いますが、やはり正統なヒロインにはどこか劣ってしまう部分がありますよね。本作はまさに正統なヒロイン日羽アリナ、ではないんですよ。なんせ人を寄せ付けないですから。笑 少しずつ、ヒロインとして成長していく?ヒロインとしてかはわかりませんが、主人公が恋に落ちる相手になっていくんです。そんな中正統なヒロインらしい登場人物が現れます。
ヒロインってなんなんでしょうね?別の作品ならヒロインとしてもやっていけるだろうに。笑
注目ポイントその3「タイトル」
これは本作のタイトルではなく各話のタイトルに注目してほしいです。
どれも本当に素敵なタイトルでどの話にもピッタリのタイトルになっています。
最終話のタイトルは「そして毒舌薔薇はかく語りき」なんですが、
さて、毒舌薔薇は何を語るんでしょうね?笑
本当に素晴らしい作品です。
注目ポイントその4「運命の人」
これに関しては、私なりの解釈なんですが。
私はサンテグジュペリの星の王子さまの大ファンでして、その中に王子さまが大切にしていた薔薇のお話が出てくるんですよ。
ただ、自分が大切にしていた薔薇は世界には無数に存在していたことを王子さまは知ります。しかし、やはり自分の薔薇は特別だったんだと気付きます。
なぜなら、自分が世話をして、共に時を過ごしてきたから。
過ごしてきた時間こそが薔薇を特別なものにしたんだと。
最初から運命の人なんていなくて、一緒に過ごしていくうちに運命の人になっていく、この考え方、素敵だと思いませんか?
この作品の主人公たちもきっとそうだったんだと思います。
二人が積み上げたものはお互いを運命の人に変えていったのだと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
本記事の最後まで辿り着かずに、早速読みにいかれた方もいらっしゃるでしょうか笑
とにかくこのレベルの小説が無料で公開されているんです!
心動かされる作品と出会いたいと思っているあなたにぜひ読んでいただきたい。
タイトルにも要注目です!
一人でも多くの方にこんなにも素敵な小説があることをお伝えできればと思います。