はじめに
スマホを買い替えたり、他社の料金プランに乗り換えるときに出てくるあいつ。
なんとなくは知っていても、人に説明できるかは微妙。
(そもそも人に説明する機会があるかはおいといて)
今回は、SIMとeSIMについてかるーく人に説明できるようになる程度にざっくり調べてみようかと思います!
SIMとは
何の略か
Subscriber Identity Module
加入者識別モジュール
スマホの中に入っている小さいカード
iPhoneを購入すると箱の中に入っている針金みたいなのを本体の小さい穴に刺すと出てくるのがSIMカードです。
SIMカードにはいくつか種類があって、端末ごとに対応している規格が異なります。
- nanoSIM:iPhoneで使われている一番小さいSIMカード
- 標準SIM、microSIM:Androidで使われている中くらいのサイズのものと台座みたいなのに乗せて使うSIMカード
普段目にしないような接触部分丸出しの繊細さんなので、丁寧に扱いましょう。
何に使われている?
利用者の識別情報をもとにこのSIMが入っているスマホはこの回線で使えますよーといった紐付けを行なっています。
何が入っている?
チップの中に書き込まれている情報は利用者情報となる番号です。
SIMフリーとは?
国内の携帯電話会社で購入したスマホは、一般的に契約した携帯電話会社のSIMカード以外は使用できない仕組みになっています。
このロック機構を解除すると使っている端末を他のキャリアに乗り換えてもそのまま使えるようになります。
このロックが解除されているスマホはSIMフリースマホと呼ばれています。
キャリアから購入するのではなく、ネットや公式ショッピングサイトから購入すると最初からSIMロックがかかっていないことが多いです。
あくまでキャリアを通すと、「うちでしか使われへんで〜」という制限がかかっている場合があるということです。
ただ、2021年にSIMロックは原則禁止となりました。
- ユーザーの利便性向上
- 他社に乗り換えるためにロック解除の手数料を払わないといけない
- 各キャリア間の競争の健全化
- 手間とコストを嫌って、簡単に他社に乗り換えられないような仕組みはよくない
- うちでしか使われへんで〜は健全じゃない
といった理由があるようです。
SIMロックが導入された背景としては、不正に入手したスマホが使われるのを防ぐ目的があったようですが、それよりも上記のデメリットの方が大きかったために廃止されたんですね。
格安SIMとは
大手3大キャリア(au ・docomo・SoftBank)と比較して価格の安い事業者の総称。
とはいえ3大キャリアもサブブランドとして格安のサービスを提供しています。
MVNO?
仮想移動体通信事業者のこと。わからん。
Mobile Virtual Network Operator:モバイル バーチャル ネットワーク オペレーター
英語の方がなんとなくイメージを掴みやすいかもしれないです。
「仮想」というのがポイントで自社で通信インフラを持たずに他社のインフラを借りて通信サービスを提供する事業者がMVNOです。
他社とは大手3大キャリアを指します。
つまり、3大キャリアがせっせと設置してきた通信インフラを借りて、より安い価格でネット使えるようにするで〜、というサービス提供者のことです。← あんま言い方よくない。
少し前に電力自由化が進められましたが、それと同じ仕組みです。
電力自由化がMVNOの仕組みを真似したのか??
こういった事業が生まれた背景としては、以下のような感じです。
- 昔は法律で認可を受けた事業者しか通信サービスの提供ができなかった
- 通信は生活必需品といえるまで普及したのに独占・寡占が起こりうる仕組みで料金が事業者の言い値になってしまうのはよくない
- 料金体系の選択肢も多い方がいいい
ただ、種類が多くなると選べなくなるのが私たちですよね。
自分に合ったものを選べるとは言うものの専門用語ちっくな説明とか、複雑な料金プランとかでめんどうなものになってしまったのも事実です。
個人的にはMVNOという名前がよくなかったかなと。
よりキャッチーな格安SIMという呼び方に変えたものの、今度は格安 → チープ ≒ 品質が微妙、みたいなイメージがついてしまったのかなあと思います。
特に年配の方からしたらプラン変えるのも面倒だし、格安で情報漏洩とか不安、といったことを考える人も一定数はいる気がします。
乗り換えはMNPで?
MNPってなんや。
MVNOでMNPとかやめて・・・。
MNP:Mobile Number Portability
モバイル番号ポータビリティ・・・?
MNPとは、電話番号を変えることなく、他社に乗り換えることができる!というシンプルな制度のことです。
これは絶対に乗り換えてほしくない側がわかりづらく、とっつきづらく読んだに違いない・・・!!
電話番号そのままで乗り換えられます!でよかったはず。。
(なんらかの別の正当な理由があるかもしれません。)
eSIMとは
何の略か
emmbeded-SIM
electric(電気の)かと思ってましたが、embeded(埋め込まれた)でした。
埋め込まれたSIM = SIMカードに相当する機能を端末内に内蔵
つまり、SIMカードに書き込まれる情報をあとからダウンロードできる規格のこと!
いつから出てきた?
2016年に初登場らしいです。若いね。
eSIMのいいところ
従来のSIMカードと比べていいところがあるから出てきたはずです。
- SIMカードの発行手続きや事務処理が必要なくなり、その分のコストがかからず料金が安くなる
- 物理的なカードの受け渡しが不要
- 電話回線の利用がスムーズかつ迅速に
- カードの着脱が不要
- 端末にカードスロットを設ける必要がなくなり、より小型化、より自由度の高いデザインが可能に
eSIMを使うには?
基本的にはオンラインでの手続きとなります。
メリットである「事務処理が不要」を最大限に活かすためにもネットで完結している必要がありますね。
以下、ざっくりと利用までの流れを書いておきます。
- オンライン上で各事業者に申し込みを行う
- 必要な手順を踏んでプロファイル(利用者情報みたいなもの)をダウンロードする
手順は各社のサイト上で丁寧に解説されているので、ちゃんと読めばわかるようになってます。
手間 = 手数料という仕組みはどの業界でもあることですね。
結論
SIMとは
- 識別者情報が入った機能のこと
- SIMの情報をもとに回線の接続許可を行う仕組みになっている
eSIMとは
- eSIMはカードに相当する部品が端末に埋め込まれており、あとから利用者情報を書き込むことができる、という規格
- 諸々の手続きをオンラインで行うことでメリットが生まれる
- 事務手数料がかからない
- 人件費がかからず、料金プランに反映される
- 回線をスムーズかつ迅速にスタートできる