基礎から学べる金融ガイド2〜生活設計編〜

金融庁と民間企業が協働で作成した

「基礎から学べる金融ガイド」

から、今回は「生活設計」について抜粋して紹介します!

人生に必要な資金を計画的に考える

ライフプランとその資金計画を作ることを生活設計といいます。

ライフプランを明確にして、必要な資金を計画的に準備しましょう。

ライフイベントにかかるお金とライフプランの例

20代

意外とかかる交通費・宿泊費

大学の所在地と異なる場所で就職活動する場合、交通費・宿泊費が負担になる場合もあります。

就職活動費用:約14万円

出典:株式会社ディスコ「キャリタス就活2020 学生モニター調査結果(2019年10月発行)」

30代

結婚は、人生の一大イベント

入籍のみなど、お互いの価値観で出費額は大きく変わります。

結婚式費用:約355万円

出典:株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ」

結婚・出産など環境の変化を踏まえて今後の貯蓄や資産運用を検討しましょう。

働くママには嬉しい制度も

「出産手当金」など公的制度を利用すれば出産費用は抑えられます。

出産費用:約51万円

出典:公益社団法人国民健康保険中央会「出産費用 平成28年度」

40代

物件価格に加え諸経費が必要

購入費のほかに、税金や登記費用、維持・管理、修繕費などがかかります。

住宅購入費用(新築):建売 約3,442万円、マンション 約4,437万円

50代

塾や習い事など学校以外の出費も把握しよう

学校教育費のほかに、塾や習い事の費用もかかります。

教育費用(小学校~高校:公立、幼稚園、大学(文系):私立の場合):約1,033万円

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果」及び「平成30年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」より金融庁試算

60代〜

60歳退職の場合、5年間は年金収入がないので計画的な家計管理が必要です。

老後の生活費用:約26万円(1ヶ月あたり)

出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)平成30年(2018年)」

施設入居は意外と大出費になる場合も

介護施設に入居する場合は、契約金などまとまったお金が必要です。

介護費用:約17万円(1ヶ月あたり)

出典:厚生労働省「平成30年度 介護給付費実態調査の概況」(保障給付額、公費負担額及び利用者負担額(公費の本人負担額を含む)の合計額)

さらに 病気やケガで働けなくなったときや、急な失業など緊急時のための備え(緊急資金)も大切です。

リストラ、事故、災害、病気

緊急資金:3ヶ月〜1年分(1ヵ月の生活費が20万円なら60万円から240万円)

出典:日本FP協会ホームページ「主なライフイベントにかかる費用の目安」

ライフプランを立ててみましょう

わたしたちの人生には、さまざまなライフイベントがあり、それぞれのライフイベントをいつ迎えるか、どのくらいのお金がかかるのかは人によって違います。

例えば、住宅購入ひとつをとっても、20代や30代の時に購入する人もいれば、退職金で購入する人もいるでしう。

自分がどのような人生を送りたいのかを考えて、ライフプランを立ててみましょう。

そうすれば、どのような準備が必要になるのかも具体的に見えてきます。

既にライフプランを明確にしている人も、さまざまな環境の変化に応じて見直してみることが大事です。

必要な資金を計画的に備えていきましょう

人生の3大費用といわれる「教育・住宅・老後」のための費用など、ライフイベントにはまとまったお金が必要になります。

ライフプランを立てることで、いつ、どのくらいのお金が必要になるのかが分かれば、計画的に備えることができるようになります。

働いて得たお金を適切に貯蓄・運用したり、必要に応じて借入れなどを行ったりして、計画的に準備していきましょう。

出典:https://www.fsa.go.jp/teach/kou3.pdf