はじめに
食中毒あなどってはいけません。
食あたりというと腹痛や下痢がしんどい、という程度の認識ではないでしょうか。
それだけではありません。
高熱・頭痛・動悸・眩暈
食中毒は「毒」なんです。
先日、人生3度目の食中毒を経験したのでその話をここに記します。
症状
月曜日でした。
近所のラーメン屋さんでラーメンと焼豚丼のセットを頼みました。
焼豚丼は上に乗っている卵を半熟卵か煮卵に変更するか選ぶことができました。
煮卵はラーメンにも乗っているだろうと半熟卵を選びました。
いつもならぺろりと平らげることができていたはずだったのですが、なかなか箸が進みませんでした。
なんならちょっと気持ち悪いくらい。
食べている途中で気持ち悪さを感じるなんて体調があまりよくないのかとも思いましたが、とにかく食べきりました。
数時間後、昼寝をしすぎた時のような異様な体のだるさを感じ始めました。
とりあえず早く寝ようとシャワーを浴びて出てきたら、寒くてたまりません。
「コロナか・・・?」
新型コロナだと色々症状があって、のどの痛みとか咳がなくともこのご時世、その可能性は捨てきれません。
なんとか眠りについたものの夜中に腹痛が襲ってきました。
体も熱く、心臓の鼓動もかなり早まっています。
そのまま朝まで何度か目を覚ましながら過ごしましたが、体温を測ると38.2度。
少し頭痛もありました。
とりあえず職場には休みの連絡を入れて、病院を探しました。
普段病院は行かない、というか引っ越してきて初めて病院に行こうと思ったくらいなので、かかりつけ医がないというのも辛かったです。
発熱しているので、コロナの疑いがあり、受け入れ可能でPCR検査を行なっている病院がなかなか見つかりません。
なんとか取れた予約は次の日の11時から。
体の熱さと頭痛でふらふらだったので、横になって、目を閉じましたが、動悸がひどく眠りにつくこともできませんでした。
翌日病院に行ってPCR検査を受けて、その翌日の夕方にコロナは陰性と連絡がありました。
医師から食中毒の診断を受けたわけではありませんが、食中毒だと確信しました。
原因
これは間違いなく半熟卵です。
ラーメン屋さんには4人で行っていたのですが、うち二人が半熟卵を注文しました。
正確には一人は半熟卵を煮卵に変更していたのですが、半熟卵が届きました。
ただ、半熟卵が苦手だったため、卵を別皿に避けて残していました。
私は食べて、一人は食べなかった。
にもかかわらず、食べなかった人も腹痛と下痢に見舞われました。
おそらく半熟卵のすべてを取り除くことができていなかったのだと思います。
私以外の3人はコロナと思われるような症状も特になかったため、卵による食中毒だと判断しました。
処置
実は以前にもご飯による食中毒を経験しています。
夏場に冷蔵庫に入れずにそのままタッパーに入れて置いていたご飯を食べたところ、少し酸っぱいような気がしたのですが、完食してしまいました。
その日の夜から高熱・頭痛・眩暈・腹痛・下痢・動悸とあらゆる状態異常が襲いかかってきたことがあるのです。
このときのしんどさが今回のしんどさと似ていたため、PCR検査を受ける前から食中毒だろうと思っていました。
食中毒だと思われる場合はどういう処置をしたらいいか。
それは、
- 病院に行く
- 薬を飲まない
- 水分を取る
- 栄養を摂る
これに尽きます。
あとは当たり前ですが安静にする、くらいです。
それしかできません。
病院に行くのはあくまで医師の指示に従うというのが一番だと思っているからです。
食中毒ではない可能性もありますしね。
ただ、しんどくてそれどころじゃない、という場合に勝手に解熱剤や下痢止めを飲むのはやめましょう。
熱が上がるというのは体の正常な反応で、体内の細菌やウィルスを滅するために必要なことです。
体温を上げることで、体内の免疫系が活発になり、一刻も早く治すことに繋がります。
逆に解熱剤で体温を下げてしまうと、せっかくの免疫系の頑張りに水を刺すことになってしまいます。
下痢止めも同様です。
体内から悪いものを排出しようとしているのに止めてしまっては元も子もありません。
下痢になるのは胃腸が弱っているからで、排出しようとする働き自体は応援してあげるべきです。
次に水分補給ですが、その目的はいくつかあります。
- 血流を良くして、悪い部分と戦っている免疫をサポートする
- 体温が上がりすぎないように汗をかくため、その分の水分を補填
- 体外に悪いものを排出しようと尿が出るため、その分の水分を補填
人の体の60%は水ですから、活動の源は水ですね。
あとは、食べれそうなら何か食べて栄養を摂ります。
ただ消化に悪いものは胃腸に無駄な負担をかけることになりますので、逆効果です。
結論
食中毒かどうか疑わしい場合はまず病院に連絡しましょう。
食中毒でない場合と重度の場合が恐ろしいですからね。
そこで自宅療養を命じられた場合はとにかく水分を摂り続けることが大事です。
体には水分の取りすぎを防止する機能がついているので、飲みすぎたら気持ち悪くなるようになっています。
水分を摂ったら、どんどん排泄していきましょう。
体内の液体を浄化していくイメージです。
出来そうならなにか消化にいいものを食べてエネルギー補給もしましょう。
あとは勝手に体が戦ってくれます。
私たちは補給と安静にして足を引っ張らないようにすることしかできません。
逆にその役割を全うすれば自ずと最大の成果が得られるということです。