隙間時間で疲れを吹き飛ばす瞬間睡眠の極意

はじめに

午後の会議や帰宅途中の電車の中で、カクッと逝ってしまうことってありますよね。

学生の頃は机に突っ伏して寝ていると急に浮遊感に襲われて、いきなりガガガッとなっている人いましたよね。

私もその一人でした。

午後イチの授業ほど、静かで眠たくなるのは世界共通だと思います。

ところで、あのガクッとなるやつ正式名称があるのご存じでしょうか?

カクッと落ちてしまうあの現象

正式名称を「入眠時ミオクローヌス」といいます。

またの名をジャーキング。そのまたまたの名をスリープスターツともいいます。

名前が多い。

ミオクローヌスとは、

医学的な呼び方で、短時間の筋肉の収縮運動のことです。

うとうとしていると自分の意志とは関係なく、手足の筋肉が動くことからビクッとした感覚になるそうです。

この動作のメカニズムについては、完全には解明されていません。

ただ、こうだと考えられているという説ならあります。

ビクビクのメカニズム

簡単に言うと脳の誤作動だそうです。

正確には脳幹網様体という意識を保つ役割を担う部位の勘違いによるものです。

脳幹網様体とは

脳幹にある神経細胞体と神経繊維が入り混じって網目状になっている組織で
筋肉の伸縮による運動調節や、脳へ信号を送り意識の保持を行う

基本的に、睡眠時は体がリラックスして筋肉は緩んだ状態になります。

覚醒状態から睡眠状態へ移行する際に、その切り替えが一時的に不安定なることがあります。

その際、脳幹網様体から筋肉動かすための信号が手足に誤って送られることで、筋肉が動きびくっとなるわけです。

この動きが脳に伝わると、落下したイメージとして脳が解釈し、浮遊感を感じると考えられています。

夢の中で落下や激突をすると、実際に体もびくっとなることがありますが、それはまた別物です。

夢はレム睡眠時に見ますが、入眠時ミオクローヌスは覚醒状態から睡眠状態へ移行する際に起こるという違いがあります。

瞬間睡眠とは

一瞬落ちてしまったとき、脳内では何が起こっているのか。

気になります。

落ちることで、脳は瞬間睡眠という数秒間の睡眠状態になります。

昼食後の会議で意識が飛びかけたときにはもうすでに寝てしまっているんです。

瞬間睡眠のメリット

この落ちる睡眠には実はメリットがたくさんあります!

眠たくなるのは思考や言語能力、記憶力など人の人たらしめる部分を司る大脳皮質の働きが低下していることを意味します。

瞬間睡眠、こちらもまたの名があり「マイクロスリープ」とも言います。

そのまんまですね。

マイクロスリープを行うことで、脳を瞬間的にリフレッシュさせることができ、低下した機能が回復します。

気分を和やかにするセロトニンや、脳に快感を与えるドーパミンの分泌も行われます。

ちょっと寝ると頭がスッキリして気分がよくなるのは理由があったんですね。

結論

  • 眠気に耐えられずガクッとなることを入眠時ミオクローヌス(ジャーキング、スリープスターツ)という
    • これは短時間の筋肉の収縮運動のことで、脳の誤作動によって自分の意志とは関係なく手足の筋肉が動く
    • この動きが脳に伝わると落下した感覚として受け取る
  • 一瞬落ちてしまう現象は瞬間睡眠と呼ばれている
    • 瞬間睡眠は脳をリフレッシュさせて、機能回復効果がある
    • また、気分を和やかにするセロトニンや快楽物質であるドーパミンも分泌される